みかわち焼き

染付菊彫向付 そめつけきくほりむこうづけ

高7.7cm 口径11.4cm 江戸時代末期〜明治時代 [佐世保市蔵]

四方が折られてそれぞれ菊の花と葉が貼りつけられている。手の付け根に加え、内側にも貼られている。さらに器の内側に菊の絵が染付で描かれている。なお、手と菊の絵が平行になったものと、垂直になったものの2種類があり、使う際に客人の目を楽しませるためにそうした互い違いの意匠にしたと考えられる。

ロクロで碗を成形したのちに、布などの力で内側に折りこむ。素焼きをする前にまず器の内側に絵付けを行ってから、手を貼り、瑠璃釉を塗った葉を貼り、そして無垢の菊の花を貼る。乾燥した後に、透明釉を掛けて焼成した。

江戸時代前期〜後期(17世紀〜19世紀前半)

江戸時代末期から明治前期(19世紀半ば〜後半)

明治から昭和初期(20世紀)